家族・親戚・先祖などのあり方がひところより変わってきて、
それぞれの関わり方の濃密さが徐々に薄れてきているようで、
お墓参りなどはどうなのでしょう。
お盆の時期には「帰省ラッシュ」などと言われていますが・・・
実際には、お墓の管理や菩提寺との付き合いに、
「距離が遠い」とか「自身が高齢であるのに適当な後継ぎがいない」とかで
負担を感じている方も多いのではないでしょうか。
この負担解消策のひとつに「改葬」という方法があります。
これは、今のお墓から遺骨を取り出し、
別の墓地のお墓に納骨するというやり方で、
新しいお墓を、自分の都合に合わせて選ぶようにすればよいのです。
1 親族や関係者で十分協議。
あとでトラブルにならないように・・・
2 受け入れ先を探す。
宗派、付き合い方、費用などを確認
3 菩提寺へ意思伝達
翻意を迫られることは織り込み済みで、なんとか説得を・・・
4 関係書類を入手
1~3がすべて整った段階で、現在お墓がある自治体窓口で書類の様式を入手し、必要事項を記入のうえ添付書類を添えて「改葬許可申請」手続き
5 日程の調整
菩提寺側で墓石撤去・遺骨取り出し
受け入れ側で墓石設置・納骨
それぞれ所定の法要を行う
なかなか手順が長いうえハードルは高い目ですが、厚労省の統計ではこういった事例は全国的に増えてきているようです。
最後に費用ですが、個別の事例で様々ではありましょうが、
一般的に、
菩提寺側に回向料と墓石撤去費用
受け入れ側に回向料と墓石制作費用
あたりでしょう。
墓石にかかる費用は撤去にせよ制作にせよ見積書をいただけると思います。
回向料ですが、受け入れ先は、それまでの付き合いがなく全くわからないでしょうからお尋ねすればいいでしょう。
菩提寺への回向料については、それまでの付き合い方や地域柄にもよりますが、20万円くらいなら相場の上値付近ではないでしょうか。